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「教育長に再び直接の直訴の行動を取ります──京都市立松原中学校・辻範子教諭の事態解決に向けて(京都市教育委員会教育長 崎野 隆宛 1998年1月22日).」

大葉 利夫 1998

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last update: 20200320


大葉利夫,1998c,「教育長に再び直接の直訴の行動を取ります──京都市立松原中学校・辻範子教諭の事態解決に向けて(京都市教育委員会教育長 崎野 隆宛 1998年1月22日).

1998年1月22日

京都市教育委員会
教育長 崎野 隆 殿
              「差無生」運動推進協議会会長
              「障碍」を持つ教師と共に・連絡協議会代表
                大葉利夫(都立小金井北高等学校教諭)

       教育長に再び直接の
      直訴の行動を取ります
  −− 京都市立松原中学校・辻範子教諭の事態解決に向けて −−

 昨年7月2日より、当該は市教委の一方的な指示の下で永田学校長による弾圧的かつ強制的な圧力により、当該本人に休職を了解させようとする事による精神的、肉体的危険の回避と自宅や路上での市教委の指示による過去の学校長の強引な拉致行為や自宅への粗暴で威圧的な永田学校長や土佐教頭からの電話攻撃による私生活を奪われたため、大津の自宅での生活、松原中学校での勤務が出来なくなってしまった事は、今更申し上げるまでもない悪しき事実であります。
 当該は自宅や学校に居られない自らの立場や心情を所属長であり、当該の事を最も大切に考えなければならない永田学校長に、何度もその事態解決の依頼の手紙を送り続けてまいりました。しかも、自らの所在地は市教委からの地位と権力を濫用した攻撃から自らを守るため、所在先は明確には出来ないまでも、必要な連絡先については、従前と同様に大葉宅をその連絡先にしてほしい旨も明確に永田学校長にこれもまた、何度となく手紙で知らしめて来ておりました。にも拘らず、自らの配属下である当該の安否について何を考えているのか、ただの一度も当該が無届けではなく所属長に届けを出していながら、本年1月段階に至っても、ただの一度も当該の転地先に連絡を取ろうともせず、7か月間当該の安否を放置したままである事は、管理職としてあるまじき許されぬ人としての心を感じない行為と断定して、誰が異論を唱えるものでありましょうか。永田学校長は、あまりにも不誠実であります。このような学校長は、教育長自らの任命権によって更迭をお願い致します。代わりに人の心を持った自らの配属下にある教職員の安否を本当に考え、その教職員のために出来得る限りの行動を取る事が出来る学校長を今すぐ京都市立松原中学校の学校長に就任させ、当該の永田学校長に何度となく宛てた「私は教師を続けたい!!」の手紙の中に書かれている障碍を持つ教師の切々たる願いを実現させて頂きたい。
 更にまた、永田学校長のために当該は何ら理由も正式に聞かされる事もなく、昨年8月から突然の給与停止が続けられたままであります。法治国家であり、情報社会である今日において、取れる連絡方法を取ろうともせず、本人の当該に対してその理由すら明確に正式に伝える事なく、給与の停止が7か月間も続行されるのは、独裁者のやるべき行為であり、民主国家の日本において絶対許されない行為であります。取れる連絡方法もとらず、正式に本人にその理由も伝えられないとは一体いかなる言い訳があるのでありましょうか。これらの事は、当該の直接の管理責任者の永田学校長の一責任には留まらず、その事態を許してしまっている教育長自らの責任であります。これらのあまりにも無責任な行為は学校長のみならず、教育長の更迭さえ回避出来ない事態であります。
 このような不当な攻撃をされている当該の立場を自らの立場に置き換えてよく考えてみるならば、人の心を持っている者であれば、何をどうしなければと自ずと判断出来、行動出来るはずであります。人の心を持たない者が教育行政に関われば、今回のような当該の不利益のみならず、人権侵害が生じるのみならず、学校教育そのものが歪められ、日本の将来を担う子供達の真の教育は京都において実現するはずがありません。人の心を永田学校長も教育長もこれまでの経過を見る限り、持っているとは誰も思わないでしょう。このような不当でいい加減な事が現実にはあちらこちらで起きているのも事実であります。だから京都も許されるという、甘い発送は許されません。
 さて、私達は94年9月より、当該の授業持ち時間数を減らすため、講師配当を財源も制度もないが、東京や新潟等の他の都道府県と同様に実現する事を求めて参りました。様々な事情はどこでもあります。しかし、1981年国際障持者年以後の社会通念は現行法を超えており、私達の要求実現は京都以外では成されております。16年の遅れの中で府教委が金を出さないとか、市に財源がないとか言う言い訳はもはや通用しない、時代は近代であります。古都京都だけが近代化を免れる事は日本の中では許されません。京都独立国家の意識が世界の社会通念までを拒絶しているという事であります。少しは自らの出来ていない惨めさを知って頂く必要があります。
 昨年7月2日以降、本年1月までの間に、障碍を持つ教師の持ち時間を減らすためのいかなる努力がこの間あったのですか、7か月もありました。7か月も無断で当該の給料が払われていません。いや7か月も当該を職場復帰させる努力が具体的に見える形で示されておりません。それどころか、小林あきろう市議に対し貴教委の角川部長は昨年9月「障碍を持つ教師のための新制度はいらない」とまで言い切っております。嘘か真かは小林、角川両氏に教育長自らお確かめ頂きたい。一方では、薮田課長が私達と共に当該のために持ち時間を減らしたい、減らす事を実現したい。しかし制度がないから当該が過労で倒れてしまった罪の償い意識からかお金のかからない方法で、苦し紛れに時間数を減らす三段をすればするほど、結果は当該をジプシーのようにさせ、同僚や生徒の不利益さえ引き起こしてしまったという事実は既に述べてまいりましたが、この中で、もしこの間教育長の代わりに教育長と同じ権限を持つ筆頭担当者が教育長のおっしゃるように薮田氏であるならば、薮田氏が私達と共に制度がほしいと責任ある立場で言われて来た事と先の角川部長の話はあまりにも矛盾し、教育長の意見を反映する薮田氏と、反する考えであるならば角川氏は教育長の考えを否定している乱心的な存在と言い切る事が出来ます。
 貴教委は自らの責任ある職務の遂行を威厳を持っておられるともお聞きしております。私達は、昨年当該の給与停止等の不利益解消と勤務出来る条件を付けての復帰について教育長が言われる直接の代理人としての薮田氏、稲田氏と真剣に話し合いのテーブルを持ち続けてまいりました。しかし、現行法に私達の勤務継続の条件がない中で、現行法を超えた超法規的な立場で事態解決の行動に入れない両氏に代わり、教育長自らに超法規的解決を求め、直接の直訴を同時に並行して求める努力をして参りました。残念ながら、昨年12月においては教育長多忙中と知り、私達が日を改めて教育長に直接の直訴をしたいというfax文書をお送りせざるを得ませんでした。従って、本年1月に再び教育長にお会いするため学期始めの私達の多忙な時期を避け、1月19日の週に京都に向かう予定を立てておりました。しかも当該を含めて当該の直訴も教育長にと考えておりました。ところが、18日の段階において7か月におよぶ長期的な打開されない困難から来る心労により、当該が倒れてしまいました。あれほど落ち着いていた不整脈の発作が再び頻発し始めました。おそらく心因的な要因が主な原因と考えられますが、今は当該の症状が安定する時期を待つか、私達だけでこの不当な当該への攻撃打開のために京都に向かうか戸惑っているのが今日の現実であります。今暫くお待ちして頂く事をお願い致します。勿論、永田学校長や崎野教育長が進んで更迭を希望されるならば、正しく次の方へ引き継ぎをお願い致します。私達との継続的な話し合いは薮田氏との間で認識されておりますが、いわゆる上司にあたる方が代わられた事によって正しく引き継がれない事は、よくある事なので、敢えてお願いしておきます。
 とても気になる事が、昨年12月26日私達と親交の深い市民団体に対し、稲田氏が答えられた内容であります。まさかそのような教育委員会に直結しない者による言動に京都市教委が左右されてしまったとは考えたくありませんが。私達の立場を正当だと貴教委に提言されている小林あきろう氏の意見さえ、取り入れて新制度を作らないで来ている貴教委であるならば。稲田氏は市民団体に対し、言葉は正確ではありませんが、内容としては「辻教諭の始末を早くしてしまえという市議会議員の圧力が強いため、早く結論を出さざるを得なくなっている」と答えられていた事実は、貴教委の毅然とした立場ではなく、小林あきろう市議の意見は無視し、しかし、別の市議の意見には従わざるを得ないという相反する行動と言動を対外的にされておられるのは誠に理不尽なものである事はすぐおわかりでありましょう。辻範子教諭に関する個人的データをある議員に対しては教え、そうでない者には守秘義務だから言えないと平気で使い分けているのはあまりにも妙ではありませんか。これは本当に重大な問題であります。小林あきろう市議を無視するならば、一体どの市議の意見には従おうとしているのですか。でたらめですよ、これは。欺瞞ですよ。その辻教諭を早く辞めさせろと言う議員の名前を公表して頂きたい。障碍を持つ立場の本当の混乱も知らずに、職業的身分のかかる事に関して、切り捨てを平気で要求するような議員は私達は絶対に議員として認める事はできません。京都市民にこの事実は正確に知らしめる事が必要です。弱い立場をなぶり殺すような事を平然と言うような教育委員会やバッチを付けた議員は存在してはなりません。
 まずは、人の心を持った方が本当に適切な職務に就く事が最も大事であります。それらこれらを含めて教育長とじっくりとお話をする必要があります。今のままでは京都は日本の中の京都として存在出来なくなっています。日本の将来、京都の将来、そこには生きる人々がいます。今、ねじ曲った状態を正さなければ、この先正常な京都の存在は不可能となりましょう大事な話し合いです。今度こそは、時間を確保して頂く必要があります。日程の調整は相互でいたしましょう。




*作成:安田 智博
UP: 20200320 REV:
障害学 全文掲載
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