『文部省の通達並びに指導を無視する事なく,障碍を持つ教師が働き続ける事の出来る第一条件(持ち時間を減らす事)の実現と身分的不利益の回復を求めて,教育長への直訴に参ります(京都市教育委員会教育長宛 1997年11月3日)』
大葉 利夫 1997
last update: 20200320
大葉利夫,1997c,『文部省の通達並びに指導を無視する事なく,障碍を持つ教師が働き続ける事の出来る第一条件(持ち時間を減らす事)の実現と身分的不利益の回復を求めて,教育長への直訴に参ります(京都市教育委員会教育長宛 1997年11月3日)』.
1997年11月3日
京都市教育委員会教育長殿
あらゆる差別を無くし生きる!「差無生」運動推進協議会会長
「障碍」を持つ教師と共に・連絡協議会代表
大葉利夫(都立小金井北高等学校教諭)
文部省の通達並びに指導を無視する事なく、障碍を持つ教師が働き続ける事の出来る第一条件(持ち時間を減らす事)の実現と身分的不利益の回復を求めて、教育長への直訴に参ります
京都市立松原中学校・辻範子教諭が、障碍を持つゆえ差別を受けている事、その差別撤回を求め教育長へ直訴を行なって参りました。教育長が不在のため、実務的な意味での担当者・薮田氏との協議をして参りました。しかしながら、現行制度の上で職責を果たさざるを得ない薮田氏は、7月2日以前の私との親密な関係に立ち戻り、同じ立場で事態の解決へ向けた辻範子教諭個人に関わる危機回避のための具体的な協議に入る事が出来ずにいます。7月1日までの経緯は今更互いに正当性を主張し合っても、今は虚しく無意味であります。私達が当該に対して当初から求めていた「持ち時間を減らす事」が財源の裏付けを含め困難なまま実現されずに3月が経過してしまった事は申し上げてきた通りであります。薮田氏も私も当該も現場も、その負担を現行制度の不備のため、強いられてきました。また、現行制度をそのまま用いれば、それは障碍を持つ教師の排除のシステムと言わざるを得ない事も申し上げて参りました。幸い、7月1日以降ではありますが、指導・通達をしている文部省が具体的事例としている「やり方」が判明。不本意な内容ではあるものの、この3年間苦しみ続けた当事者にとっては「見通しの持てる方法」である事は間違いありません。既に申した通り、府教委にも迷惑がかからない段階を判断した上で、府教委とその「やり方」への財政的裏付けを私達は確認してきた事も今は明白です。あとは、いかに当該の不利益の回復と身分的危機の回避を、教育長を最高責任者とする市教委が、私達と具体的な協議に入り、その実行に移るしかありません。下記の点を求めて、教育長の所へ参ります。
記
1.薮田氏を7月2日以前の私達と同じ立場に立てるように解放する事。
2.当該の8、9、10月の給与の回復をする事。
3.当該が安心して自宅へ戻り、安心して学校勤務が出来るようにする事。
4.本当の意味での障碍を持つ教師への下記の点を踏まえた対応を本格化する事。
ア、身分的、賃金的不利益を受けない。
イ、同僚への負担転嫁が生じないようにする事。
ウ、子供の教育を受ける権利を侵害しない事。
5.当面は府教委と市教委と我々と連携を取り、まずは当該の持ち時間を減らす事。
*作成:安田 智博