「私は教師を続けたい(京都市立松原中学校長・永田紀彦宛 1997年10月21日)」
辻 範子 1997
last update: 20200320
辻範子,1997a,「私は教師を続けたい(京都市立松原中学校長・永田紀彦宛 1997年10月21日)」.
1997年10月21日(修正補正版)
京都市立松原中学校
学校長 永田 紀彦 殿
京都市立松原中学校
教諭 辻 範子
私は教師を続けたい!!
私は、9月から安心して学校の勤務に就けるように、永田校長先生に、7月以降、何度かお願いしてきました。何度も書く事になりますが、有給休暇を駆使して学校での勤務の継続を図る事に、私は4月から7月1日まで努めてまいりました。その結果、自習時間が増えてしまった事は、大変気になっていた事も、申し上げてまいりました。同僚の皆さんに、私の校務分掌の負担を押し付ける事は、当初より私は望んでいない事を、お伝えしてきました。
3月の復職の診断書に明記されているように、「持ち時間を減らす」は、心臓に障碍を持つ私が勤務を続ける上で、過去の経過から見ても、必要不可欠であった事は、今更申し上げるまでもありません。「障碍」を持つ教師と共に・連絡協議会(略・障教連)の大葉代表と市教委の薮他課長との間では、5月中に「持ち時間を減らす事」に向かって、市教委と障教連とで努力してくれるとの話を含めての現任校への移動であった事が暗黙の了解事項でありました。私も校務分掌等の同僚への負担転嫁も、6月以降は、持ち時間を減らす事により、少しは解消でき、体力維持も、6月以降は安定し、「有休ではあっても」自習時間はできるだけ作りたくないと考える私やすべての人達の望みがかなうと信じていました。4月に、持ち時間を減らすために必要な診断書を校長先生に提出した時もその希望がかなうと信じており、まさか、6月を終ろうとしても、その事が実現されないなどとは思いもよりませんでした。実現に向けて、障教連が、4月2日に、別額予算のお願いをしに行った事があるだけで、市教委に至っては、全くその動きを取りませんでした。
それらの歪みから来る問題を、すべて結果的には「私のせい」にされてしまったのは、誠に心外でなりません。もっと市教委や校長先生が、障教連という市民団体に実現の行動を委ねるのではなく、生徒や私や同僚を含めた学校現場全体の事を考え、5月中の実現を図って頂けたらと思わずにはいられません。すべて私のせいにされ、安心して学校に出勤できる状況や、過去の管理職の行動や市教委の高圧的なやり方による、自宅での生活ができない状態にまで、私が追い詰められてしまっている状況については、校長先生に以前にも訴えました。
従って、私への連絡は、誰をどこまで信じるかという事が、どこまでできるかが問題ですが、少なくとも、都立高等学校に勤務している大葉代表であれば、現状はどうであれ、大葉代表の身分から見て、必要最小限度のご連絡がして頂けると思い、その事を校長先生にお願いいたしました。
しかし、7月以降、私の所には全く連絡が入って参りません。私が自宅にいられない事もお伝えしました。であるならば、所属下の職員の安否については、本当に心配されるならば、生徒以上にとは申しませんが、せめて生徒と同じように、手を尽くして私への連絡を取って頂きたいと、改めてお願いいたします。
しかも、私の給料は、8月・9月・10月と、銀行に振り込まれていない状況の中で、その理由さえ私には入って参りません。
私は、6月30日に、永田校長が私を校長室に呼びつけ、必死の思いで行なった私の行動に対して理解もして頂けず、冷たく粗暴で高圧的な言動・行動を受けた事や、それ以前にも同種の言動・行動が校長先生にあった事等から考え、私が安心して相談できる相手と、当該の私が考えられると思われますか。しかも、3月から5月までの間に、持ち時間を減らす行動を全く取らない市教委が、自習時間が多くなった事を盾に、7月2日以降の私の学校での勤務の継続をさせないと、障教連の大葉代表に宣言し、障教連とは「私が学校現場を離れる事に協力してくれなければ、後は学校長を通じて本人に承諾させる」の決めつけた一方的な会への通告や、会との関係を切り、その後の強硬な動きに出るという状況下に、私がどうして追い込まれなければならないのでしょうか。
私は、現任校の生徒を含めた皆さんに、負担をできるだけ強いる事なく、医師の復職の診断書や、4月の復職の通り持ち時間を減らす事が必要な心臓に障碍を持つ教師として、教育活動ができる事を望んでいただけなのです。
労働条件の整備は、私個人ができる事ではなく、私の復職に責任ある担当の方々の責任において成される事だと考えてはいけないのでしょうか。何か私が罪でも犯し、そのため私が罰を受けざるを得ない立場に、知らぬ間に追い込まれてしまったとしか考えようがありません。何らかの形で私への連絡ルートをお願いしていても、その連絡もなく、無給にされ、9月からの教育活動の実現の夢も打ち砕かれてしまいました。
このような事が、今の世の中であろうとは、私は思ってもいませんでした。しかも、人の心を育む教育現場で起ころうとは、私は信じられません。私は、生活費もなく、しかもこのまま職を失う事になるのでしょうか。生徒達の顔を再び見る事もなく、しかも何も知らされずに。
校長先生が本当に人を大切にする教育現場で活動されている方と、私が信じられるようにして下さい。今までの校長先生からは、残念ながら私は、校長先生を信じる心を持つ事ができません。人を大切にする教育現場の校長先生と、私が信じられるようにして下さい。その事がわかれば、私は学校での教育活動や、家庭での生活を回復する事ができます。
勿論、市教委があれほどまでに頼っていた大葉代表との信頼関係を回復させる事。私が勤務できるための大きな条件「持ち時間を減らす事」を実現できる具体的な方法は、既に障教連が、8月28日に、府教委との間で合意形成を取り付けています。市教委が、なぜ障教連の大葉代表をあれほど頼り、大葉代表の自宅や職場まで電話等で連絡を取る信頼感を抱きながら、簡単にそれを破棄してしまうのかも、私にはよくわかりません。私は信じやすい質ではありますが、市教委の大葉代表への信頼度は、今回の私の件で失われるような事が、あるはずがないほどの信頼関係であったと思うのですが。
とにかく、私が、訳のわからないまま、無視や放置されて、いつの間にか免職になってしまう事は、望んでいない事と、私は連絡を望んでいる立場である事を、ここに再度お伝えして、校長先生をはじめとする、市教委や障教連の皆さんの支援を待つのみであります。
追伸
とにかく空白期間が長くなっている中で、一刻も早く、私の立場と今後を望む考えをお伝えするしかないと思い、障教連の栗川事務局長に急いでワープロで代筆をお願いし、併せてFAXでの送信もお願いする事にしました。改めて私からも郵送でお送りしたいと考えています。ご了承下さい。
尚、私が勤務できるための大きな条件「持ち時間を減らす事」の根拠になる文部省教育助成局の資料も添付いたします。
11月10日追加文 「復職の診断書」「持ち時間を減らすために必要な診断書」を追加します。
*作成:安田 智博