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精神衛生法改正国際フォーラム決議

精神衛生法改正国際フォーラム 1987/01/29


決議
 京都において開催された、精神衛生法改正国際フォーラムは、公衆衛生審議会精神衛生部会の「中間メモ」を歓迎する。特に、本フォーラムは「中間メモ」が、患者個人の尊厳を重視し、その人権の保護を求めていること、地域精神健康を促進するべきだとしていること、および権利に対する不必要な制限を廃するべきだとしていることを支持する。 
 本フォーラムは、日本政府に対し、精神衛生法改正の提案においては、基本的人権に関わる次の五原則を考慮するよう、謹んで要請する。
1 精神障害者は、人道的で、人間としての尊厳を重視し、かつ専門的な治療を受けるべさである。
2 精神障害者は、その精神障害を理由に差別されてはならない。
3 入院治療が必要な場合は、常に自発的入院が奨励されるべきである。
4 非自発的入院患者がひさ続き入院治療を必要とするか否かを決定するために、入院から適当な期限内に、独立したトライビューナルにおいて公正かつ非形式的な聴聞が行われるべきである。
5 入院患者は可能な限り自由な環境を享貸し、他の人々と自由にコミュニケートできるようにすべきである。

[署名者]
 ライオネル・ベリボー(モントリオール大学フイリップ・ピネル研究所院長)
 アルフレッド・フリードマン(ニューヨーク医科大学精神科教授、WPA国連代表)
 ラリー・ゴスティン(法律家、英国MIND前顧問)
 ティモシー・ハーディング(ジュネーブ大学法精神医学教授、WHО上級職)
 逸見武光(東京大字精神衛生学前教授、WHО日本政府顧問精神科医、精神医療と法学会理事長)
 平野龍一(東京大学法学部前教授、元学長)
 ニール・マクダーモット(国際法律家委員会事務総長)
 ロバート・マイヤース(オーストラリア・メルボルン大学法精神医学教授)
 中山宏太郎(日本精神神経学会理事、京都大学精神科)
 バルト・N・W・ド・シュミット(アムステルダム自由大学司法精神医学教授)
 アンリー・ステッドマン(ニューヨーク州精神健康局)
 アラン・ストーン(ハーバード大学法精神医学教授)
 高宮澄男(高宮病院院長)
 富井通雄(岡山県立病院院長)
 デヴィット・ワイスタブ(ヨーク大学、モントリオール大学法精神医学教授)


*作成:桐原 尚之
UP: 20110818 REV:
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