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抗議文

赤堀中央闘争委員会・全国「精神病」者集団・監獄法改悪を許さない全国連絡会議・救援連絡センター・救援連絡会議 19860415


  厚生省は、精神衛生法「改正」を前提とし、「改正」案をまとめるためにと、大臣の私的諮問機関ともいえる「精神保健の基本問題に関する懇談会」を設置した。
  われわれは、現行精神衛生法が医療法・医師法の外にある第三の法律であり、「精神障害者」の排外と強制医療を旨とする社会防衛的観点に立った治安法であることを告発し、糾弾する立場から、この懇談会設置そのものに抗議する。
  厚生省は、宇都宮病院に示される、これまでの精神衛生行政に対して、一片の反省をすることもなく、国連人権小委員会においても、宇都宮病院は、きわめて例外的であるかのようにいいつくろってきた。
  われわれは、宇都宮病院が決して例外ではないこと、宇都宮病院問題自体、いまだに何一つ基本的に解決していないことに対し、厚生省の責任をあくまでも追及する。
  厚生省は、自らの責任について回避するだけでなく、ICJ勧告・国連人権小委員会の追及をかわすため、精神衛生法「改正」を打ち出し、24団体に対して意見の提示を求め、いままた懇談会を設置しようとしているが、一貫して「精神障害者」の声を排除したままである。厚生省が国連でも問われていたのは、他ならぬ「精神障害者」排除の姿勢そのものではなかったか。
  これまで、病院内で権力の代行行為者として機能してきた医師や、社会的に「精神障害者」排除に手を貸してきた者たちを集めて、どのように「人権」の問題を討論させようとするのか。
  われわれは、現にわれわれ自身が厚生省に対して会見を申し入れても、日程の都合などの理由で、会おうとしない厚生省が、一方で、このような動きを着々とすすめようとしていることのなかにも、厚生省の精神衛生法「改正」の意図をはっきりと見てとることができると断じざるをえない。
  直ちに、現状の精神医療行政の治安的再編であり、保安処分と連動するところの、精神衛生法「改正」の作業を中止せよ。
  鍵と鉄格子と薬づけに呻吟する全国一五〇万人の「精神障害者」の精神衛生法撤廃の要求を実現せよ。
  以上、厚生省および懇談会に参加した十一名メンバーに対して、抗議すると共に、要求するものである。

    一九八六年四月十五日

             赤堀中央闘争委員会
             全国「精神病」者集団
             監獄法改悪を許さない全国連絡会議
             救援連絡センター
             救援連絡会議
             (右連絡先 東京都港区新橋二−八−一六
              石田ビル 救援連絡センター
                  電話 五九一−一三〇一)

厚生省  殿
精神保健の基本問題に関する懇談会
  各 位 殿


*作成:桐原 尚之
UP: 20110815 REV:
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