HOME > 全文掲載 > 反保安処分闘争 >

刑法問題意見交換会報告会

刑法改正 19841101


〈レジュメ〉
刑法改悪・保安処分「新設」阻止!意見交換会粉砕!実行委員会   59・11・1〜P5〜7

T 〈意見交換会の論議と問題点〉
一、意見交換会の基本的方向
1、日弁連の基本方針(二・七回)
(1) 現行刑法をこえる重罰化・処罰範囲拡大・保安処分新設に反対
(2) 日弁連も同意できる部分改正と現行刑法の現代用語化に賛成
2、法務省の「当面の方針」(四回)
(1) 「賛否の対立が著しく、なおその動向を見守ることが相当と認められるものについては、原則として現行法のとおりとする」(三項本文)
(2) 「保安処分制度については、要件を厳格なものとし、人権上一層の配慮を加えた規定を新設する」(三項注4)
(3) 「犯罪論に関する諸規定、公務員機密漏示罪、尊属殺に関する規定については、なお検討の上決定する」(三項注5)
3、日弁連の運動方針
(1) 法務省・「当面の方針」に対する総合的評価(七回)
 (一致点の確認と積極的な評価)
(2) 五七・三・二七日弁連の「当面の運動方針」(七回)
 (現代用語化の積極的提案と保安処分問題の分離)
(3) 言論界における基本的な論調(二三回)
 (保安処分問題をめぐる各社論説と五九・六・三「サンケイ新聞」論説ならびに五九・六・二一「朝日新聞」社説)
4、意見交換会の進め方
(1) 一応の法務省成案に関する約束(全般とくに一四・二〇回)
(2) 休会の時期・状況・性格について(二二・二三回)
二、撤回された重罰化構想
1、草案における重罰化の位置づけ
(草案の三本柱の一つで、内容は「自由と正義」五九・三特集号三一〜三四頁)
2、重罰化提案の根拠と仮案の影響
(犯罪情勢、ケース研究、法定刑と宣告刑、仮案との連続性―二・三回)
3、懲役・禁固の下限と拘留の上限
(宣告刑の実情、拘留刑拡大の機能、短期自由刑の問題点―三回)
4、中間報告における代案の一般性
(草案の法定刑引戻しとその理由の一般的性格―三回)
三、検討続く処罰範囲拡大
1、「当面の方針」三項の例外(四・五回)
(草案の三本柱の一つで、内容は「自由と正義」五九・三特集号三四〜三八頁)
2、公務員機密漏示罪の問題点
(1) 根拠のない「自然犯的性格」(九・一〇回)
(2) 「機密」と公務員法の「秘密」(一〇・一一回)
(3) 不明確な「機密」の構成要件(五・九・一〇・一一・一五回)
(4) 知る権利と情報管理の実態(一一回)
(5) 違法な国家秘密と公務員制度(一一回)
3、企業秘密漏示罪の問題点
(1) 不明確な「企業秘密」の構成要件(五・一一回)
(2) 「企業秘密」の具体的事例(一一回)
(3) 特許制度と「企業秘密」の保護(一一回)
(4) 知る権利の侵害と「正当理由」(一一回)
(5) 警察による捜査段階の抑圧機能(一一回)
4、その他の問題点
(とくに、不作為による作為犯・自ら招いた精神障害・間接正犯・共謀共同正犯等の草案の總則規定―五回・一二回。逃走・加重逃走・保安施設・または少年施設からの逃走・集団反抗・重婚・わいせつ関係・毒物放流と公害・脅迫等の草案の各則規定―一二回)
四、諦めない保安処分新設
(草案の三本柱の一つで、内容は「自由と正義」五九・三特集号三九〜六八頁)
1、実態調査の推進と成果
(1) 基本的な観点の提起(五回)
(2) 千葉病院の追跡調査(五回)
(3) 野田報告の「実証的研究」(六回)
(4) 日弁連・ヨーロッパ調査団報告書(一六・一七・一八回)
(5) 日弁連・国内調査報告書(二一・二二回)
(6) 法務省・三事例の調査(六回)
2、精神医療改善の意見書
(1) 意見書・「精神医療の改善方策について」の基本(六回)
(2) 第三者的審査機関の権限と機能(六〜一一回)
(3) 救急医療体制の早急な整備・確立(六・一〇回)
(4) 覚せい剤常用者対策の体制確立(六・七・八・一一回)
(5) その他の問題に関する質疑応答(七〜一〇回)
(6) 法務省側の総合的な意見と評価(一一回)
3、治療処分構想への批判
(1) 治療処分構想の骨子と内容(四・七・八・一三・一六回)
(2) 制度の実対面と手続面の問題点(一一回)
(3) 二つの検討結果と制度の非現実性(一五〜一九回)
(4) 崩れた草案の理由と制度の趣旨・目的(一六・一八回)
(5) 区別のない精神障害者等の処遇(一七・一八回)
(6) 司法的チェックと医療的チェックの対立(一六・一八回)
4、精神医療の対応と責任
(1) 日弁連意見書による精神医療の側への問題提起(六〜一一回)
(2) 「保安処分問題をめぐる総合的検討」に基づく論議(二三回)
(3) 法務省の考え方の柔軟な側面と医療の側の課題(二一回)
(4) 厚生省と日精協などの動向とガイド・ラインづくり(休会後)
五、積極的役割果した試案
1、現代用語化委員会試案の役割(一二・一七回)
(1) 罪刑法定主義の原則について
(2) 構成要件の明確化について
(3) 特別法との関係について
(4) 削除すべき処罰規定について
2、「当面の方針」一・二項の問題(一二回)
(1) 一項について
(証拠隠滅、証人威迫、天皇の署名、重婚、墜胎など)
(2) 二項について
(量刑基準、執行猶予の要件と取消、騒乱罪、遺棄と保護者遺棄、業務上背任など)
3、刑罰に関する基本的な問題点(一三回)
(1) 死刑の存廃
(2) 自由刑と単一化
(3) 罰金制のあり方
(4) 保護観察の実態
4、現代用語化日弁連試案の役割(一九回)
(1) 試案の性格についてー決着の方向づけ
(2) 会内合意の形式について―日弁連総意の結果

U 〈意見交換会の意義と運動の展望〉
一、意見交換会開始にあたっての論議
1、意見交換会の位置付け
(1) 阻止運動の一環として
(2) 自主・民主・公開の原則
2、さまざまな消極的見解について
3、情勢を切り開いた意見交換会
二、意見交換会の意義
1、立法過程における民意反映の前例
2、法律実務家として冷静な論議を進めた意義
3、刑法「改正」の問題点を国民のまえに明らかにした意義
三、意見交換会の七つの特徴
1、あくまでも意見書を基礎に据えたこと
2、草案批判を貫くとともに、国民の要求を結集しうる政策的提起をおこなったこと
3、事実と道理に基づく論議を展開したこと
4、一致点を確認し、拡大したこと
5、論議の中で自らをきたえる姿勢を堅持したこと
6、つねに主導権を保持したこと
7、周到な準備のもとに臨んだこと
四、運動の展望と課題
1、一時休会をどう見るか
2、来るべき嵐にそなえて
(現代用語化日弁連試案と精神医療の改善方策の重要性)
3、「当面の方針」の原則の定着と拡大
意見交換会開催期日一覧
第一回    昭和五六年 七月二五日
第二回    昭和五六年 九月一六日
第三回    昭和五六年一一月 四日
第四回    昭和五六年一二月二六日
第五回    昭和五七年 一月三〇日
第六回    昭和五七年 三月一七日
第七回    昭和五七年 四月一六日
第八回    昭和五七年 六月一二日
第九回    昭和五七年 七月二四日
第一〇回   昭和五七年 九月一一日
第一一回   昭和五七年一一月 九日
第一二回   昭和五七年一二月二五日
第一三回   昭和五八年 二月一六日
第一四回   昭和五八年 三月一八日
第一五回   昭和五八年 四月二〇日
第一六回   昭和五八年 六月一八日
第一七回   昭和五八年 九月一〇日
第一八回   昭和五八年一一月 二日
第一九回   昭和五八年一二月二四日
第二〇回   昭和五九年 二月一八日
第二一回   昭和五九年 三月二四日
第二二回   昭和五九年 四月二八日
第二三回   昭和五九年 六月 八日


*採録:桐原 尚之
UP: 20121105 REV:
反保安処分闘争  ◇全国「精神病」者集団全文掲載 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)