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「宇都宮病院事件に関する要請に対する回答について」

栃木県衛生環境部保健予防課長 稻葉 寛 19841005

last update:20150505
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昭和59年10月5日
宇都宮病院を糾弾する栃木県連絡会議 殿
栃木県衛生環境部保健予防課長 稻葉寛
宇都宮病院事件に関する要請に対する回答について

 9月28日の電話連絡及び10月2日の来庁により申し入れのありました件について下記のとうり回答いたします。何分とも御理解のうえ御了承のほどよろしくお願いいたします。

1.宇都宮病院事件の現況について
 入院患者600名余で医療従事者の充足については、徐々に改善されてきているのが不十分のため医療従事者の確保を図る一方入院患者の転退院を促進するよう指導している。又無許可の病室等の撤去、通信面会棟抜誘因患者の処遇は、改善されてきている。又法人役員の刷新について鋭意指導中である。
2.医療監視について
 監視体制や、方法等を検討することとし、とりあえず今年度は、部内職員100余名による特別調査班を設置し、患者の処遇を含め10月11日から医療監視を実施することとしており現在その準備を進めております。
3.精神病院に対する実態調査の件
 10月13日までに改めて回答いたします。
4.診療放射線技師及び診療エックス線技師法及び厚生省からの3局長通知(6月22日付け)の取扱いについて
 各精神病院に対し法及び通知を遵守するよう今後とも十分指導していく所存であります。
5.行政交渉について
 宇都宮病院に対する実地審査及び転退院可能者に対する転退院の指導、並びに精神病院に対する特別調査班による医療監視を実施することになりましたので、行政交渉は、行なうことは困難であります。何卒御了承の程お願いいたします。


*作成:桐原 尚之
UP:20150430 REV: 20150505
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