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公開質問状

宇都宮病院を告発し解体する会 19840904

last update:20150424
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公開質問状
厚生大臣 渡部恒三 殿
 栃木県報徳会宇都宮病院の患者虐殺を含む重大な人権侵害が明らかとなってから6ヶ月が経過しようとしています。既に精神神経学会の調査でも明らかにされたように、「病院」として再生する道は皆無であるにもかかわらず、入院患者に対する人権救済措置がとられることもなく現在600数十名の患者を抱えて存在しています。この宇都宮病院で明らかとなった問題点は既に十年以上前から指摘されていたことであり、決して例外的になケースではないし、起こるべくして起きた事件であるといわねばなりません。この点全ての責任を厚生省が負わねばならないはずです。ところ厚生省は抜本的な対策を示さないばかりか、国連人権小委員会における国際人権連盟の告発について、野村瞭精神保健課長が発言したように「あくまで例外的なケース」(8月16日朝日新聞)として処理しようとしています。そこで私達は下記の事項について質問します。
1.通信面会の自由を完全に保障する具体的施策を明らかにせよ。
2.宇都宮病院の閉鎖病棟及び全国の閉鎖病棟に公衆電話を義務ずけよ。
3.8月25日の朝日新聞に東京都八王子市が入院ごに機械的に同意を与えていたことが明らかとなったが、全ての自治体で同様の方法をとっているといわれている。違法であるならこれを防ぐ為に具体的にどうするのか明らかにせよ。
4.8月16日の朝日新聞で野村瞭精神保健課長は、同意入院は強制入院ではないのか明らかにせよ。
5.行動制限、作業療法等に関するガイドライン作成の為の構成メンバー、目的、そして内容を明らかにせよ。
6.7月18日に行なわれた水曜協議会で、ガイドライン作成に関し野村精神保健課長が「病者」の声は医者が代弁しているので、(ガイドライン作成の委員に)「病者」を入れないとの趣旨の発言をしているが、真に病者の声を反映すると考えているのか。
7.5、6に関して、我々の納得できる回答が得られるまで、ガイドライン作成の委員会を延期せよ。
8.上記事項に関し9月12日午後1時より交渉に応じること。
9.8について9月10日午後5時までに回答されたい。
1984年9月4日
宇都宮病院を告発し解体する会


*作成:桐原 尚之
UP:20150424 REV:
精神障害/精神医療  ◇全文掲載 
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