抗議文
5月24日、第一会合を行った「治療処分を考える会」の設置について強く抗議します。まず、人員構成についてみれば、@直接対象者となる「精神障害者」「病歴者」の意向を全く考えようともしていない。A専門性からみて、日本精神神経学会の治療処分反対の意見を全く無視している。
以上2点からも明らかなように、本当に国民全体の意見を聞くのではなく「政府も、まじめに有識者の声を聞いた」というポーズをとり、国民世論をごまかす為の会の設置にすぎない事は明らかである。
私達は、このような「治療処分を考える会」の設置に対して、強い怒りを覚える。
一九八二年六月三日
全国「精神病」者集団
*作成:桐原 尚之