「第9回PSW協会大会「申入書」」
Y 19730406
申入書
大会運営委員長 殿
私ことY(原文は本名を表記)は、川崎市大師保健所、川崎精神衛生相談センターにより、一九六九年一〇月一一日、本人の全く知らぬ間に精神病であるというレッテルをつけられ、警察、保健所によって強制的に多摩川保養院に入院させられました。
この入院は一切の医師により事前の診断がないばかりか両親の同意もなく行われました。そして四〇日間という長期にわたり不法監禁され、心身両面にわたる言語に絶する苦しみを味わされました。
このため私は現在、多摩川保養院を相手どり、この重大なる人権侵害に対し裁判を起こしています。
しかしながら、この問題に関して私の入院させられる過程の中で大師保健所、川崎精神衛生相談センター、警察が積極的な否定的役割を果たしていることは、否めない事実であります。
大師保健所、川崎精神衛生相談センターの私に対して行った不法行為を考え合わせますと、今ここに集まられたPSW会員の日々の実践がどういうものか疑わざるを得ません。
なにとぞ、この事件を大会議題の一つに取り上げ積極的な討論をされ、第二、第三の私を生み出さないためにも、自らの実践を厳しく見つめ、共にこの闘いに参加されることを、切にお願いします。
一九七三・四・六
Y 印
*作成:桐原 尚之