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掛貝淳子氏インタビュー

19860930 聞き手:安積遊歩・石川准・尾中文哉・立岩真也・好井裕明 於:掛貝氏宅

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掛貝 淳子 i1986 インタビュー 1986/09/30 聞き手:安積遊歩・石川准・尾中文哉・立岩真也・好井裕明 於:掛貝氏宅
◇文字起こし:石川(17頁)

  ※以下はごく一部。時間があったら他の部分も入力します。

 […]

掛貝:[…]私養護学校もほとんど行ってないんですよ。すぐに熱があがる方だから。16で中学を卒業して、そのあと4年間自宅にいてぶらぶらしてて、20歳から定時制高校に通った。まともに学校に行ったのは定時制の時だけね。低血圧だから夜の学校は好きだったね。体育や家庭科の教師ともめごとがあって、[…]

掛貝:そうですね。専従といってもみんな一人で雇えるほどお金を持っていないから、何人かで出し合って日割りでやっているけどね。だから山田さんは今〔週〕62時間で〔月〕13万円もらっているのね。

 […]

聞き手:聞いていいかどうかわからないんだけど、かたつむりの家はもともと自立生活センターの一部門だったんですよね。別れちゃったわけでしょ。その経緯というのは、もしよかったら聞かせてもらえますか?

掛貝:いいですよ。介護料の使い方とか専従に関する考え方とか、介護に対する考え方とか、その他いろいろ違ったんだよね。そのずれがすごく大きくなっちゃって。たとえば、介護料は本来介護料として使わなきゃいけないわけでしょ。かたつむりの家の方はそれを障害者が生活費にまわしたっていいじゃないかという考えなのね。

聞き手:お金を払うということについてはどうですか?

掛貝:本来はボランティアであやるべきだと言うわけ。むちゃくちゃな介護者の使い方をやるわけ。肉体労働者でしょ。たとえば、山田くんだって62時間なんて冗談じゃないわけよね。彼は最初6万で日曜以外は毎日高橋さんのところに入っていたのよ。私はそれで彼に関心を持ったんだけど、そういう使い方に不満があってね。[…]



UP:20220714 REV:
掛貝 淳子  ◇声の記録(インタビュー記録他)  ◇生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築  ◇病者障害者運動史研究 
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