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秋山一則氏インタビュー

19860205 聞き手:石川准・立岩真也・好井裕明 於:喫茶「白十字」

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◇秋山 一則 i1986 インタビュー 19860205 聞き手:石川准・立岩真也・好井裕明 於:喫茶白十字
◇文字起こし:立岩(ワープロ・29頁)

  ※以下はごく一部。時間があったら他の部分も入力します。

 […]

秋山:[…]俺時間がさぁ、何か非常に、そのー、なんちゅうか、非常に厭世的な気持ちがあったよね、すごく。だからねー、「青い芝」とかまったく知らなかったしさぁ。そういうときに、あのー、まだ、その頃はさぁ、障害者とか障害児とか言ったさぁ、今とは違ってさぁ、宮城まり子とか、ねむのき学園とか、そういうのを連想しましたね。まだ、あのー、その程度しか知らなかったから、実際。
 それでー、あのー、あるときさぁ、街のなかに、障害者の映画をやりますというようなポスターがありましてね。(テープ交換)過激に厚生省とかにぶつかっていくような映画でさぁ。こらぁとんでもないところに来ちゃった(笑い)っていうか。どえらいところに来ちゃったと。んで出てくる障害者もさぁ、今まで、あまりお目にかかったことのないっつうかさぁ、避けてきたような障害者ばっかりだったか。してさぁ、暗かったからよくわかんなかったのに、映画が終わってみたらさぁ、まわりが全部そういう障害者じゃない。いやぁ、すぐに帰ることもできなくてさぁ、次の映画がまた始まってさぁ。
 で、映画の途中からさぁ、健常者の人がね、肩をたたいてね、よろしければ映画が終わったらね、お話どうでしょうか(笑い)、というようなことを言われちゃってさぁ。どうしようかなぁと思ってねぇ。これゃちょっと間違ったかなぁ、なんてね。でもまぁ、いいでしょうってね。いろいろとまぁ勉強なるかもしれないからと、その程度でね、くっついていったところがさぁ、そういう「青い芝」の、なんていうかなぁ、そういう会合、集会、まあ合評会で。ほれで着いたら、いきなりさぁ、秋山さんは障害者をどう思いますか、とかねぇ、差別をどう考えますか、とか言われました。
聞き手:質問より尋問ですね。
秋山:尋問ですねぇ(笑い)。では来週の火曜日は空いてますか、とか言われてさぁ。(笑い)ハハハッ。
聞き手:それがきっかけだったと?
秋山:きっかけもなにも、強引ですよね。半強制的にさぁ、それに応じなければね、もう、人間じゃないっていうなあれで、ハハハッ。

■言及

◆安積 遊歩・立岩 真也 2023/**/** 『(題未定)』,生活書院


UP:20220719 REV:20230611
福島県青い芝の会  ◇声の記録(インタビュー記録他)  ◇生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築  ◇病者障害者運動史研究 
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