■96/06/22 平成7年 訪問看護統計調査の概況NO2  (2) 併設の状況別  併設の状況別にみると、「病院」や「老人保健施設」に併設している事業所では、 緊急時の対応を行っている事業所は8割強となっており、「設置母体の施設を経由」 した連絡体制が多くなっている。(表5) 表5 併設の状況・緊急時の連絡体制別にみた事業所数                       平成7年7月1日              24時間対 対応の状況(複数回答)              応を行っ        総   数 ている事 直接連絡 設置母体                業所   体制   施設経由   病 院    377   313   126   256    一般診療所    82   65 27 37    老人保健施設   51   42 16 31    その他       199     96    36    21    単 独    113     74    38    27               構成割合        病 院   100.0    83.0   33.4   67.9    一般診療所    100.0    79.3   32.9   45.1    老人保健施設   100.0    82.4   31.4   60.8    その他      100.0    48.2   18.1   10.6    単 独   100.0    65.5   33.6   23.9         対応の状況(複数回答) 行って                     主治医を その他  いない         経由             病 院   109   14     64 一般診療所    31   4   17 老人保健施設   18   2   9 その他      56 13    103 単 独    41    9     39        (%)       病 院   28.9   3.7    17.0 一般診療所    37.8   4.9    20.7 老人保健施設   35.3   3.9    17.6 その他      28.1   6.5    51.8 単 独   36.3   8.0    34.5 4 従事者数 老人保健法で定められている従事者(訪問看護に携わることができる従事者、以下 「従事者」という。) の総数は 5,016人であり、1事業所当たりの従事者数は6.1人 となっている。職種別にみると、「看護婦(士)」が3,631人と最も多く、次いで「 准看護婦(士)」が 669人となっており、ともに常勤者に比べ非常勤者がやや多くな っている。   従事者の平均年齢は常勤者が39.6歳、非常勤者が38.5歳となっている。  市郡別に1事業所当たり従事者数をみると、郡部で3.4 人と少なくなっている。 (表6,表7) 表6 職種別にみた従事者数と平均年齢                  平成7年6月           従事者数      常  勤 1事業所当  平均年齢         換算数  たり従事者         総数  常勤  非常勤      数(人)  常勤  非常勤 総数      5 016 2 331 2 685 3 312.6 6.1 (4.0) 39.6  38.5 保健婦(士)    388   300   88   334.6 0.5 (0.4)  40.4  43.1 看護婦(士)  3 631 1 702 1 929 2 456.6 4.4 (3.0)  39.9  39.2 准看護婦(士)   669   303   366   452.8 0.8 (0.6)  38.5  38.1 理学療法士     243   15   228   44.7 0.3 (0.1)  28.6  33.3 作業療法士     85   11   74   23.9 0.1 (0.0)  28.8  30.9 注1):( )内は常勤換算数の1事業所当たり従事者数である。 表7 市郡別にみた1事業所当たり従事者数                      平成7年6月           従 事 者 数   1事業所         当たり従         総数  常勤  非常勤 事者数  指定都市    1 134  453  681   4.3 人 30万人以上の市 1 067  476  591   4.7   30万人未満の市 2 200 1 046 1 154   3.9   郡部        615  356  259   3.4   注:1事業所当たり従事者数は常勤換算数である。 5 活動の状況   (1) 利用者数と訪問回数   6月中の1事業所の利用者数階級をみると、「30〜39人」が 174事業所(21.2%) で  最も多く、次いで「20〜29人」が152 事業所(18.5%) となっており、1事業所当たり  利用者数は41.5人で前年に比べ 5.1人増加している。市郡別にみると、郡部は少なく  なっている。   1事業所当たりの訪問回数をみると、「100 〜149 回」が 160事業所で最も多く、  次いで「150 〜199 回」が 137事業所、「200 〜249 回」が 113事業所となっており 、1事業所当たりの訪問回数は218.3 回となっている。(表8、表9) 表8 利用者数階級別にみた事業所数         事業所数     構成割合(%)              平成7年 平成6年 平成7年 平成6年 総   数   822   516  100.0  100.0                           9人以下     47    32   5.7   6.2 10〜19人    113    88   13.7   17.1 20〜29     152   103   18.5   20.0 30〜39     174   111   21.2   21.5 40〜49      99    78   12.0   15.1 50〜59      83    39   10.1   7.6 60〜69      50    24   6.1   4.7 70〜79      36    18   4.4   3.5 80〜89      21    7   2.6   1.4 90〜99      13    8   1.6   1.6 100 人以上    34    8   4.1   1.6 1事業所当          たり利用  41.5 人 36.4 人 者数             表9 市郡別1事業所当たり利用者数         1事業所当たり           利用者数 (人)                  平成7年 平成6年 総 数  41.5   36.4  指定都市     53.0   39.7  30万人以上の市  49.5   48.9  30万人未満の市  37.0   33.1  郡部       32.0   28.9   (2)従事者1人1日当たりの訪問回数   従事者1人1日当たりの訪問回数をみると、「2 〜3 回未満」が 38.1% (313事業 所) 「1 〜2 回未満」が 31.4%(258事業所) となっている。 平均回数をみると、 2.3回となっており開設者別にみてもあまり差はない。 (表10) 表10 開設者別にみた従事者1人1日当たり訪問回数別事業所数の構成割合                              平成7年6月             総数  1回  1 〜 2 2 〜 3 3 〜 4                 未満  回未満         総       数   100.0   9.2  31.4  38.1  16.1                                 国・地方公共団体    100.0   2.9  48.5  41.2   5.9 医療法人        100.0  14.0  33.9  33.9  12.8 社会福祉法人      100.0   7.4  33.3  43.2 12.3 公的・社会保険関係団体 100.0   5.0  30.0  65.0 - 医師会         100.0   3.5  16.8  39.8 31.9 看護協会        100.0   5.6  27.8  47.2 16.7 その他         100.0   2.4  24.4  39.0 26.8 4 〜 5 5回  平 均                以上  回 数 総       数     4.0   1.2  2.3                         国・地方公共団体      1.5    -  2.1 医療法人          4.3   1.2  2.1 社会福祉法人        1.2   2.5  2.2 公的・社会保険関係団体    -    -  2.0 医師会           6.2   1.8  2.7 看護協会          2.8    -  2.3 その他           6.1   1.2  2.6 (3) 6月中の時間外対応の状況    6月中に「時間外の対応を行った事業所」は 473事業所(57.5%) で、うち「時間 外訪問を行った事業所」は 238事業所(29.0%) となっている。    時間外対応を行った事業所の1事業所当たり対応回数は10.5回であり、時間外訪 問を行った事業所の1事業所当たり訪問回数は 2.7回となっている。(表11) 表11 開設者別にみた時間外対応を行った事業所数             平成7年6月             時間外対応 時間外訪問 1事業所当たり              を行った事 を行った事 時間外対 時間外訪             業所    業所    応回数  問回数  総       数   473 (57.5) 238 (29.0) 10.5   2.7 国・地方公共団体    41 (60.3) 19 (27.9)   6.2   3.0 医療法人        225 (53.3) 119 (28.2)   10.8   2.7 社会福祉法人      45 (55.6) 20 (24.7)   13.1   3.8 公的・社会保険関係団体 15 (75.0)  9 (45.0)   10.0   1.8 医師会         70 (61.9) 32 (28.3) 10.6   2.7 看護協会        25 (69.4) 14 (38.9)   9.4   2.6 その他         52 (63.4) 25 (30.5)   10.8   2.2  注:( )内の数値は、各開設者別の事業所数を100 とした割合である。 II利用者の状況 1 利用者数 平成7年6月中の利用者数は34,093人であり、年齢でみると「80〜84歳」が最も多 く 7,680人、次いで「85〜89歳」が 6,417人となっている。 また、平成6年に健康保険法等の一部を改正する法律によって創設され、平成6年 10月1日から実施されている訪問看護制度による利用者数は 3,292人であり、従来か らの老人保健法の利用者数は30,801人となっている。(表12) 表12 性・年齢階級別にみた利用者数  平成7年6月          利 用 者 数 (人)     構成割合   (%)                             男    女         男    女   総 数 34093 13584 20509   100.0 39.8   60.2                                        0 〜 4 歳    18    14    4    0.1   0.0   0.0 5 〜 9      20    11    9    0.1   0.0   0.0 10 〜 14      26    12    14    0.1   0.0   0.0 15 〜 19      22    14    8    0.1   0.0   0.0 20 〜 24      55    31    24    0.2   0.1   0.1 25 〜 29      72    45    27    0.2   0.1   0.1 30 〜 34     73    43    30    0.2   0.1   0.1 35 〜 39      115    52    63    0.3   0.2   0.2 40 〜 44      149    66    83    0.4   0.2   0.2 45 〜 49      294   138   156    0.9   0.4   0.5 50 〜 54      386   200   186    1.1   0.6   0.5 55 〜 59      602   315   287    1.8   0.9   0.8 60 〜 64     1053   581   472    3.1   1.7   1.4 65 〜 69      2526  1390  1136   7.4   4.1   3.3 70 〜 74     4172  1977  2195   12.2   5.8 6.4 75 〜 79     5706  2529  3177 16.7 7.4 9.3 80 〜 84     7680  2922  4758 22.5 8.6 14.0 85 〜 89      6417  2101  4316 18.8 6.2 12.7 90 〜 94 歳   3450  874  2576 10.1 2.6 7.6 95 歳 以上   1067   198   869 3.1 0.6 2.5 不   詳    190    71   119 0.6 0.2 0.3 (再掲)                  老人保健法    30801 11866 18935    90.3   34.8   55.5 健康保険法等   3292 1718 1574    9.7   5.0   4.6   なお、利用者の状況については、新たに加わった健康保険法等の利用者のうち、従 来の老人保健法の利用者に比べ、訪問回数、看護時間、看護内容等に特徴的な傾向を 示している「特定疾患」及び「精神分裂病」の利用者について適宜掲載した。 2 主傷病の状況 主傷病をみると、「IX 循環系の疾患」が53.7% と最も多く、次いで「VI 神経系 の疾患」が9.9%、「XIII 筋骨格系及び結合組織の疾患」が7.6%となっている。 健康保険法等の利用者でみると、「IX 循環系の疾患」が28.6% 、「VI 神経系の 疾患」が25.2 %、「V 精神障害及び行動の障害」が13.1% となっている。(表13) なお、健康保険法等の「特定疾患」の利用者は13.9% となっており、多い疾患をみ ると「脊髄小脳変性症」(136人) 、「筋萎縮性側索硬化症」(118人) 、「パーキンソ  ン病」(77人) 、「多発性硬化症」 (44人) の順になっている。 NO3に続く   問い合わせ先 厚生省大臣官房統計情報部          保健社会統計課保健統計室      担 当 老人保健統計第2係(内298)      電 話 (代)3260-3181