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◆立岩『私的所有論』第◇章・注17より 「鎌型血球病のスクリーニング――これは米国の一七州で法律化された――を巡る問題を、境界的な事例とすることができるだろう。「ヘテロの保因者は健康であり、通常の社会生活を送るには、何の障りもないにもかかわらず、さまざまな職場で解雇される例がでた。そのきっかけは、四人の空軍兵が超高空の異常に厳しい訓練で死亡するという事故が起こり、その事故死者全員が鎌型血球病の保因者であったことである。この事実は、ヘテロの保因者でも一部はきわめて例外的な環境下、例えば極端な低圧、ある種の感染症、スキューバ・ダイビング、アルコール中毒症下では発病することがあることを示している。そのためにこの直後、保因者であることを理由に航空会社が機乗職から締出しをはかったり、軍隊・警察・消防など体力を要求される職種から解雇される例が続出した。」(米本昌平[1987b:28]) ◆米本昌平 1987b=19870630 「遺伝病スクリーニングと優生学の狭間」 長尾・米本編[1987:21-40]* *長尾 龍一・米本 昌平 編 19870630 『メタ・バイオエシックス──生命科学と法哲学の対話』 日本評論社,279p. 3300円(200110:品切れ or 絶版) |