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障害も介護保険と同じ給付の仕組みになるかも
厚生省の審議会でほぼ決定




障害も介護保険と同じ給付の仕組みになるかも
厚生省の審議会でほぼ決定

 2〜3年先(早くて2001年、遅くて2002年)には障害者の介護制度も、公
費のまま、介護保険と同様の契約方式になり、障害者がヘルパー等の「指定サービス
事業者」と契約し、介護保険に入る老人と同様の、1割負担でサービスを受けるなど
の形になるかもしれません。(最新情報では、定率ではなく応能負担(今のヘルパー
負担の方式)の案が有力に)

 中央社会福祉審議会の社会福祉構造改革分科会(10月23日再開)や障害者関係
三審議会の合同企画分科会(11月16日)、身体障害者福祉審議会総会(10月2
7日)で、厚生省が「事務局案」を出しています。(最新情報ではほぼ決定)
 事務局案の触れているサービスの種類は介護保険よりも範囲は広いものの、ホーム
ヘルプなどに限ってみれば、介護保険と同様のシステムを公費の障害者施策にも導入
してはどうかというものになっています。


参考(介護保険のヘルパー給付システム)

                       高齢者・一部の障害者
                   複数の指定事業者から自由に選択する
                                ↑
                     1割負担     ヘルパー派遣
                       ↓
市町村      9割を払う  →      ホームヘルパー派遣を行う
国保連合会                     指定事業者


 厚生省の案では、市町村が各障害者への給付水準を決め(今と同じ)、その水準の
範囲内でケアマネジメントが行われます。自分でやる人はセルフマネジメントを選び
ます。

障害者団体が事業者を作れば自薦も可能に?

 ヘルパー派遣団体は今の(市町村に若干の権限のある)委託関係ではなく、介護保
険同様、(市町村に口出しの権限のない)「指定事業者」になると予想されます。
「指定事業者」は何人の障害者に選ばれるかで事業規模が決まります。今の委託関係
では市が委託の量を決めます。介護保険では、指定事業者は県が指定すれば全国で
サービスを行え、ヘルパーは3人いれば指定を受けられます。障害でも同じようにな
れば、障害者団体が指定事業者を作って自薦の仕組みを使えるようになります。


REV: 20170131
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