介護保険新情報(1998年10月)
介護保険新情報(10月号)
介護保険の準備は、厚生省の老人福祉局で猛スピードで進められています。これか
ら来年にかけ、制度の根幹に関係する大小いくつもの政令・省令が出されます。その
前に、厚生省の設置した審議会で関係の審議が行われ、その答申を経て省令などが出
されます。
審議会の2つの部会で、厚生省の案である「制度の事務局案」が出され、部会委員
に説明され、比較的短い時間の議論が行われます。委員も項目が多すぎて議論の時間
が少ないと意見していますが、制度の検討課題が山のように積み重なっているため、
多くの項目は厚生省案が出ても議論の対象にもならずにその会が終わっています。
すでに、ケアマネージャーの試験に関しては厚生省の事務局案どおりの政令が出さ
れ、9月20日から試験が行われました。
(詳しくは、厚生省のインターネットホームページに審議会の議事録要旨が載って
います。なお、当会ホームページからリンクしています)
先月号では、8月24日(医療保険福祉審議会第14回老人保健福祉部会)での議
題内容の「基準該当サービス」「福祉機器・住宅改造の種類」などの厚生省案を掲載
しました。
その後は以下のように審議会や関連する動きがあります
9月14日(第15回老人保健福祉部会)
(1)市町村の介護保険財政について
(2)その他
(9月20日から4回に分けてケアマネージャーの試験が各県で行われた)
9月28日(第16回老人保健福祉部会)
(1)サービスの確保が著しく困難である離島その他の地域の基準
(2)介護保険審査会について
(3)介護給付費審査委員会について
(4)介護支援専門員実務研修の内容について・・・・ケアマネージャーの実務研修
(全32時間の内容案が示される)
10月12日(第17回老人保健福祉部会)
同居家族がヘルパー資格を取得し、登録ヘルパーとなり家族の介護をした場合に保
険対象とするかが話し合われた。