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◆来年度ヘルパー単価が840円の大幅アップ
 〜厚生省99年度概算要求〜

 8月末に厚生省の来年度予算概算要求が発表され、98年度、1時間2890円の
ホームヘルパー単価(事業費補助方式・滞在型・介護・昼間)が99年度は一気に8
40円アップの3730円で要求されています。
 「介護保険が導入されたときにヘルパー報酬が少なすぎると民間事業者の経営が成
り立たず、サービスが不足してしまうことに配慮した」(厚生省老人福祉計画課)結
果だそうです。(なお、家事は昨年に続き単価が下がります。)

 事業費補助方式1時間(巡回は1回20〜30分の)単価
内容 時間帯       98年度単価 99年度要求     差
介護 平日昼        2890円  3730円   +840
   夜間早朝・土日祝日  3570円  4660円  +1090
家事 平日昼        2100円  1460円   −640
   夜間早朝・土日祝日  2620円  1820円   −800
巡回 日中         1430円  1870円   +440
   早朝夜間       1790円  2340円   +550
   深夜         2860円  3730円   +870
 
 介護型単価大幅アップにより、同じようにヘルパーの報酬が上がるわけではなく
(多少は上がりやすくなるが)、委託の団体の経営がますます有利になります。そ
れとともに、多くの民間事業者は昼間介護1時間3730円程度での委託を市町村
に提示して話し合いを始めるでしょうから、たとえば、自立生活センターなどの障
害者団体は1時間2000円〜3000円程度の低めの単価で委託の話し合いに入
れば、より委託が受けやすくなります。(2500円で委託を受けても、介護者に
1500円で支払えば、年1万時間派遣で1000万円の事務所経費が入ります。
例:毎日6時間の利用者が5人いれば年1万時間になります。)

◆市町村障害者生活支援事業
 98年度7億6800万円を、99年度要求10億7500万円に。


REV: 20170131
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