四国のM市でガイドヘルパー月240時間
四国のM市でガイドヘルパー月240時間
四国のM市では、最高、月に240時間以上、ガイドヘルパーを利用しています。
会員版1月号では、160時間と掲載しましたが、その後、M市の当事者団体は毎
日8時間いっぱい利用することに方針を変えたそうです。(M市では、要綱でガイ
ドヘルパーの利用が1日8時間までに制限されている。常に「現状の介護制度では
ぜんぜん必要時間に足りない」と交渉しているため、このような利用方法が可能に
なる)。時給は1400円代。月の合計額で、静岡市の全身性障害者介護人派遣事
業に匹敵する介護保障になっています。(例えば、月給17万円の専従介護者を障
害者一人につき2人確保できる)。
M市では、「自薦登録ヘルパー方式」についても、市と当事者団体で、具体的に
話を進めています。また、「全身性障害者介護人派遣事業」の交渉も行っています。
今後の取り組みが注目されます。(以下は1月号会員版より再掲載)
『M市のガイドヘルパー事業の概略』
<制度の概要> <M市 天野>
この制度は平成5年から施行され、適用範囲は、通勤や個人的な買い物、入浴等
を除く外出時の送迎・介助となっている。(が、特例的な事情から、当障害者の自
立支援センターの事務局長の定時制高校通学については、この間、認められている)
適用時間は、当初の1週間に1回、3時間が、現在は1日8時間まで認められて
いる。適用範囲については、当初、市が示している事由では有効に制度が利用出来
ないことから、障害者の自立支援センターの活動を”社会参加のためのイベント参
加”として位置づけ、障害者の自立支援センターの活動への参加として、1日8時
間申請している。
ガイドヘルパー制度の委託先は、市社会福祉協議会です。
登録ガイドヘルパー制度の委託先は要綱には記載されているが、当障害者の自立
支援センターから推薦したガイドヘルパーに関しては研修は省略されている。なお、
窓口から認定までおおよそ1ヶ月かかっている。
ガイドヘルパーの登録は、自薦、他薦、なんでもありで、私たちは、周辺のボラ
ンティアを始め介助者集団を登録している。(申請手続きの窓口はM市障害福祉課
か市社会福祉協議会) 自薦のガイドヘルパーを登録していない障害者の場合は、
直接、M市あるいは市社会福祉協議会に連絡して、市社会福祉協議会からガイドを
派遣してもらうようになっている。この場合、私たちの自薦のガイドヘルパーにガ
イドの要請があることもある。
毎月の申請は、ガイドヘルパー活動記録簿として社会福祉協議会に報告し、ガイ
ドヘルパー本人の口座に費用が振り込まれる。(振り込みは、ほぼ1ヶ月遅れ)
障害者の自立支援センターのメンバーは、活動記録簿を介助者と相談しながら作
成して社会福祉協議会に申告し、その月の介助者確保に役立てている。(後略)
注意とお願い:
M市に直接問い合わせをしないでください。市の制度の詳しい情報・問合せは、
自立生活情報センターまで。電話0424−62−5946
ガイドヘルパーについて、詳しくは公的介護保障情報・会員版バックナンバーを
参照。
REV: 20170129