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西宮市全身性障害者介護人派遣事業




■西宮市全身性障害者介護人派遣事業

 1994年度:1360・1700円× 76時間=208080円
 1995年度:1360・1700円×120時間=204000円

兵庫県西宮市で,94年8月から全身性障害者介護人派遣事業スタート!

 西宮市のメインストリーム協会などの約4年間のねばり強い交渉の結果,8月か
ら介護人派遣事業が始まりました。(行政的にはヘルパー事業)
 対象は,在宅で単身または65歳以上の同居人しかいない1級の全身性障害者で,
今年度(94年度)は1330円/時×76時間/月(この数字は,いままでのホ
ームヘルパー月16時間+ガイドヘルパー月60時間と同じもの)で,夜5〜10
時と朝7〜9時までは25%アップの1660円(10時〜7時は使えない)です。
今までの「ホームヘルパーと登録ガイドヘルパー」を使うかこの新制度を使うかは
二者択一で,予め申告するそうです。(今までホームヘルパーは登録方式でなく,
休日・夜間早朝はダメだった)
 一人の障害者が登録できる介助者の数は特に制限はなく,50人ぐらいは大丈夫
だそうで,現在一番多い人で30人ほど登録しています(介助者は親族以外で18
歳以上ならOK)。メインストリーム協会から介助者の派遣を受けている人の介助
料は,一括してメインストリーム協会が市からもらい,それぞれ介助者に配る方式
(事前にこの方式でよいという委任状を介助者から取って市に出す),それ以外の
当事者は西宮市社会福祉事業団に介助者を登録して,介助者は当事者からもらった
チケットを市に持って行ってお金にかえる普通の方式。
 交渉は,「4年ほど前から言っていて,市長にも要望書を出したが最初は『箸に
も棒にもかからない』文書回答が来た。でも,その後福祉事務所に大阪市等の制度
も見せながら,24時間・365日介護の必要性を訴えた」「現実的には月210
時間(兵庫県が調査した障害者が必要としている介助時間)がほしかったが程遠か
った。でも,来年4月からは月100時間になる模様」という経過です。
 また,今この制度を使えない在宅で家族(65歳未満)のいる障害者も使えるよ
うにすることも大きな課題とのことでした。

*西宮市の派遣事業の月時間数は,95年度から月120時間にふえた。



REV: 20170331
障害者の介助(介護)に関わる地方自治体の制度  ◇介助(介護)
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