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障害者の介助(介護)に関わる地方自治体の制度



 ※全国障害者介護保障協議会/障害者自立生活・介護制度相談センターによる
  このファイルの拡張版があります。そちらも御覧ください。


 ※◆は要綱などの全文
  以下の情報の多くは,障害者自立生活・介護制度相談センターより提供された
  ものです。
 ※センターの機関誌『全国障害者介護制度情報』により詳しい情報が掲載されて
  います。是非御覧ください。
 ※「自薦登録ヘルパー制度に関わる厚生省の指示文書等」
  関心のある方は御覧ください。

■■新規掲載(199711〜199807)
 ◆清水市全身性障害者等録ヘルパー派遣事業事務取扱要領
 ◆東京都・全身性障害者介護人派サービス遣運用基準
 ◇札幌市で自薦登録ヘルパーが一部実現
 ◇新潟市で夜間登録ヘルパー制度開始
 ◇新潟市「全身性障害者ホームヘルパー夜間派遣モデル事業」
 ◇宮城県の介護人派遣事業
 ◇千葉県が県内市町村向けに自薦登録ヘルパー方式の推進の通知(1997)
 ◆ホームヘルプサービス事業(ガイド含む)の運営について(大阪府・19970911)
 ◆宇都宮市重度身体障害者ガイドヘルパー派遣事業運営要綱
 ◆川崎市身体障害者ガイドヘルプサービス事業実施要綱
 ◆枚方市車いすガイドヘルパー派遣事業運営要綱
 ◆枚方市車いすガイドヘルパー設置要綱
 ◆門真市重度障害者ガイドヘルパー派遣事業実施要綱

■■以下,北から南へ

■01北海道
 ◇札幌市全身性重度障害者介護料助成試行事業
 ◆札幌全身性重度障害者介護料助成試行事業実施要綱(1990.10.01)
 ◆札幌市全身性重度障害者介護料助成事業実施要綱(1996.04.01施行)
 ◆札幌市全身性重度障害者介護料助成事業実施要領(1996.06.01施行)
 ◇札幌市で自薦登録ヘルパーが一部実現(1997)

■02青森県

■03岩手県

■04宮城県
 ◇宮城県の介護人派遣事業

■05秋田県

■06山形県
 ◇山形市の自薦登録ヘルパー状況
  http://www.top.or.jp/~jj/z/yamagata1.htm

■07福島県
 ◇福島市ガイドヘルパー実施と介護人派遣事業の請願書採択
  http://www.top.or.jp/~jj/z/fukusima1.htm

■08茨城県

■09栃木県
 ◆宇都宮市重度身体障害者ガイドヘルパー派遣事業運営要綱

■10群馬県

■11埼玉県
 ◇埼玉県全身性障害者介護人派遣事業
 ◆埼玉県全身性障害者介護人派遣事業実施要綱(1989.04.01 改定?)
 ◆障害者ホームヘルプサービス事業の実施等について(通知)(1997.7.28)
 ◆越谷市全身性障害者介護人派遣事業実施要綱(1991.04.01)
 □入間市  □浦和市  □新座市
■12千葉県
 ◇千葉県が県内市町村向けに自薦登録ヘルパー方式の推進の通知(1997)

■13東京都
 ◇東京都脳性麻痺者等介護人派遣事業
 ◆「東京都重度脳性麻痺者介護人派遣事業の実施について」1986.04.01
 ◆東京都・全身性障害者介護人派サービス遣運用基準 1997
 ◆世田谷区の『推薦ヘルパー取扱』資料
 ◇東久留米市で市登録「自薦登録ヘルパー」開始
 ◆東久留米市心身障害者(児)ホームヘルプサービス事業運営要綱
 ◆東久留米市心身障害者(児)ホームヘルプサービス事業運営要綱の一部を改正する要綱
 ◆東久留米市心身障害者(児)ホームヘルプサービス事業取扱要領
 ◇保谷市の「自薦登録ヘルパー」制度
 ◆保谷市心身障害者(児)ホームヘルプサービス事業運営要網
 ◆保谷市心身障害者(児)ホームヘルプサービス事業取扱要領
 ◆東京都三鷹市でも24時間保障に(2000)
 ◆大田区・板橋区では生活保護でない障害者も24時間保障に(2000)

■14神奈川県
 ◇神奈川県全身性障害者介護人派遣事業
 ◆(神奈川県)全身性障害者等地域生活支援システム事業
 ◆川崎市身体障害者ガイドヘルプサービス事業実施要綱

■15新潟県
 ◇新潟市で夜間登録ヘルパー制度開始
 ◇新潟市「全身性障害者ホームヘルパー夜間派遣モデル事業」

■16富山県

■17石川県

■18福井県

19山梨県
■20長野県

■21岐阜県

■22静岡県
 ◇静岡市全身性障害者登録ヘルパー制度
 ◆静岡市全身性障害者登録ホームヘルパー派遣事業取扱要綱(1995.06.01実施)<
 ◆静岡市ホームヘルプサービス事業事務取扱要(1995.06.01施行)
 ◆清水市全身性障害者等録ヘルパー派遣事業事務取扱要領

■23愛知県

■24三重県

■25滋賀県

■26京都府
 □京都市

■27大阪府
 ◆大阪府福祉のまちづくり条例
 ◆ホームヘルプサービス事業(ガイド含む)の運営について(大阪府・19970911)
 ◇大阪市全身性障害者介護人派遣事業
 ◆大阪市全身性障害者介護人派遣事業実施要綱(1986.02.01)
 ◇大阪市全身性障害者介護人派遣事業発足の経過

 ◆枚方市車いすガイドヘルパー派遣事業運営要綱
 ◆枚方市車いすガイドヘルパー設置要綱
 ◆門真市重度障害者ガイドヘルパー派遣事業実施要綱

■28兵庫県
 ◆兵庫県福祉まちづくり条例
 ◇神戸市全身性障害者介護人派遣事業
 ◆神戸市全身性障害者介護人派遣事業実施要綱(19930901施行)
 ◇宝塚市
 ◆宝塚市全身性障害者介護人派遣事業実施要綱(1995.12.01施行)
 ◇西宮市
 ◇西宮市全身性障害者介護人派遣事業
 ◇姫路市全身性障害者介護人派遣事業
 ◇三田市
■29奈良県

■30和歌山県

■31鳥取県
 ◇米子市
 □境港市

■32島根県

■33岡山県
 ◇倉敷市で全身性障害者介護人派遣事業(2000年1月から)

■34広島県
 ◇広島市

■35山口県

■36徳島県

■37香川県

■38愛媛県

■39高知県

■40福岡県

■41佐賀県

■42長崎県

■43熊本県
 ◆熊本市ホームヘルプサービス事業実施要綱
 ◆熊本市脳性まひ等全身性障害者介護人派遣事業実施要綱

■44大分県

■45宮崎県

■46鹿児島県

■47沖縄県

……以下,未整理


※詳しくは,現代書館から1996年8月に出版された『HOW TO 介護保障』に記載されています。この本は,使える制度を最大限使って暮らしていくためにとても役に立つ本です。

★制度の問い合わせは,要求者組合か各地の運動団体へお願いします。市役所や県庁などに直接問い合わせは避けて下さい。各地の要綱や制度の詳しいことは,会員版通信(組合に入会したらバックナンバーを送ります)に掲載していますので,そちらをご覧下さい。(全国公的介護保障要求者組合による。以下の文章も)

★国のホームヘルプ(ガイドヘルプ)事業は,実施主体(市町村)に運営形態をかなり自由にみとめるという,“地方分権優等生”の補助金である。普通の補助金は,国の決めた形態を少しでも外れると『だめ』であるのに比べると珍しい。

★大阪市や神戸市は,政令指定都市なので,県+市の機能をもつ。普通の市は国から50%,県から25%のホームヘルプ事業の補助金を受けられる。
★この表の東京の単価は,1日8時間として計算(1日6400円)
★国のホームヘルプ事業の自己負担は,生計中心者所得の階層で6段階に分かれる。ガイドヘルプは,本人所得の階層で6段階に分ける。

◆◎★東京都,埼玉県,札幌市など,ホームヘルプ/ガイドヘルプ事業の補助金を使っていない独自の派遣事業をやっている所は,国の補助金を使うように内部で手続きを変更させれば,一気に,介護料が2倍になります。頑張って交渉してみてください。

介護人派遣事業を市が検討している所は,厚生省に電話を入れさせてください。

 2月15日の厚生省交渉では,推薦登録ヘルパーの全国への進展について,都道府県と指定都市の課長が全国課長会議で説明を受けただけで,末端の市町村の担当者まで徹底していない,という組合からの指摘(毎回行っている)を受けて,更生課の予算課長は,以下のように言っています。
「去年3月の主管課長会議での説明の後,全国係長会議でも説明し,今度は全国部長会議でも指示文を出し,通知が行き渡るように努力しています」
「静岡市や神奈川県からは問い合わせがあったので,制度が協力しました(派遣事業方式で国のヘルパー予算が使えることを県や市に説明した)。神奈川や静岡で来年度制度が始まって実績ができて来たら,ブロック会議で他に紹介したい」
……このように,静岡などの,全身性障害者介護人派遣事業(実際の名前は補助金の関係で「全身性障害者登録ヘルパー制度」などになっている)を優良事例として,他自治体に紹介してくれるようなので,現在,派遣事業の交渉をしている市で,職員が「少し検討してみます」などと言うところまで交渉が進んでいる団体は,市に,厚生省更生課の予算係長に電話するように言ってください。(その前に静岡の特集などをよく読み,24時間要介護障害者の生活を十分(10分でなく,5時間は説明する)市の課長や係長に説明し,「介護の必要性について」のコンセンサス(共通認識)を取ってください。)

 1974年度から開始された「東京都重度脳性麻痺者等介護人派遣事業」が先駆的なものである。区市町村が一定期間分の介護券を利用者に交付する。利用者は介助者に介助の都度,介護(助)券に必要事項を記入して渡す。介助者はそれを(大抵は1か月分)まとめて区市町村長に提出して,手当を受け取ることになる(これについての紹介として立岩[1993])。後に述べるB案に近い。その後開始された,札幌市の「札幌全身性重度障害者介護料助成試行事業」,大阪市の「大阪市全身性障害者介護人派遣事業」,神戸市の「神戸市全身性障害者介護人派遣事業」もほぼ同様の方法をとっている(それぞれの制度の細かい内容は,全国公的介護保障要求者組合[1992]等参照)。ただ,大阪市の場合には国のガイドヘルプ事業,神戸市の場合にはホームヘルプ事業を利用した事業なので,正確には独自の制度とは言えない。支給額の推移は下の図のとおり。

             4つの自治体の介護人派遣事業の推移
   東京都    大阪市    札幌市    神戸市
年 月 1  月 月 時 月 月 時 月 月 時  月
度 回 回 単  額 時 間 単 額 時 間 単 額 時 間 単  額
数   価 間 価 間   価 間 価
74 4 1750   7000
75 4 2200   8800
76 5 2550  12750
77 5 2750  13750
78 5 2930  14650
79 6 3000  18000
80 8 3090 22630
81 8 3210  25680
82 9 3360 30240
83 10 3510  35100
84 10 3580  35800
85 11 3810 41910
86 12 4000  48000 12 650 7800
87 13 4100 53300 24  950  15600
88 14 4200 58800 48  670  32160
89 17 4300 73100 48 1000 48000
90 20 4430 88600 75 1150 86250 48  700  33600
91 23 4770 102810 105 1195 125475 48  700  33600
92 26 5270 137020 126 1290 162540 48  700  33600
93 31 5920 183520 144 1330 191520 48  700  33600 64 1330  85120
94 31 6400 198400 153 1360 208080 48  800  38400 64 1360  87040
95 31 7020 217620 153 1380 211140 48  800  38400 64 1380  88320

 1994〜95年度にかけ多くの自治体が「介護人派遣事業」等を開始した。システムは東京都のものに近く,多くはホームヘルプ事業を利用し(国負担50%,都道府県25%),時間帯により時間単価を変えているところが多い。以下の金額は(単価の高い時間帯で)上限まで利用した場合。
 埼玉県(94・95年度:780円×64時間=49920円)
 立川市(94年度:1850円×194時間=349200円→95年度:1850円×211時間=390350円), 神奈川県(94・95年度:1850円×152時間=281200円)
 静岡市(95年度:1380・1725円×182時間=210450円)
 京都市(95年度:1380円×64時間= 88320円)
 兵庫県西宮市(94年度:1360・1700円×76時間=208080円→95年度:1360・1700円×120時間=204000円)
 姫路市(95年度:1380・1730円×120時間=207600円)
 尼崎市(95年度:1380・1730円×120時間=207600円)
 宝塚市(95年度:1730円×120時間=207600円)
 広島市(95年度:1380円×39時間=53820円)
 鳥取県米子市(95年度:1130・1380円×90時間=116700円)。

(立岩[1993b][1995a],横須賀[1993:124],『公的介護保障情報』(発行:全国公的介護保障要求者組合,187 小金井市花小金井南町1-12-2コンフォール花小金井1F 0424-62-5946,fax 5923))


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