『生きててもええやん――『脳死』を拒んだ若者たち』
last update: 20170426
(書籍紹介)*赤松さんより
「生きててもええやんー『脳死』を拒んだ若者たちー」
頭部外傷や病気による後遺症をもつ若者と家族の会 編
価格:税込み1500円
発行:せせらぎ出版(tel:06-6357-6916, fax:06-6357-9279)
e-mail:seseragi@ingnet.or.jp
<解説>
事故や病気で脳にダメージを受け、身体機能や高次神経機能の
障害をもつことになった本人、および家族の手記をまとめたもの。
特に脳外傷による高次神経機能障害(高次脳機能障害)をもつ本人
が自分の思いを書いた文章(ライターがインタビューをまとめたり、
「専門家」が観察記述したものは今までありましたが)がそのまま
活字になって出版されるのは初めてのことだと思います。
また、家族の手記にも、わが子や配偶者が突然の事故・病気に見
舞われ、「障害者」になったことに対する戸惑い、苦しみ、そして
交通事故加害者への恨みつらみ、あくまでもリハビリテーション
による回復を望む気持ち、等々が何の加工もされることなく載って
います。
本の中から、ご本人の手記の一部を紹介させていただきます。
この方は高校在学中の事故で、高次脳機能障害をもつことになった
女性です。
ーー以下、本からの引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
過去にこだわり、前に進むことができない人がいらっしゃいま
すが (私自身そうでした)、一つ、忘れています。
それは、誰しも、必ず約束されている「未来」です。
そして、誰しも所有している「才能」です。
「私には、才能なんて・・・」とおっしゃる方にも、必ず才能は
ある のです。それが、若くに、見つかるか、気づいてあげられな
いか、だけなのです。
それが、どんなくだらないと思えることでもかまいません。
「しゃべる事が」「いたずらする事が」「動物が・・・」「髪を
触る事が」、どんなに程度が低いを思えることでも、それを貫い
てください。
ただし、『人の、悪口』『物の批判』に情熱をかける事だけは、
やめて下さい。
もし、あなたが燃やす事によって、周囲の人達は、あなたを軽蔑
し、離れて行くでしょう。
ーー以上、引用終わりーーーーーーーーーーーーーーーーーーー