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『死産児になる――フランスから読み解く「死にゆく胎児」と生命倫理』
山本 由美子 20150320 生活書院,272p.
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last update: 20180510
このHP経由で購入すると寄付されます
◆生存学審査員特別賞受賞作◆
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山本 由美子
20150320 『死産児になる――フランスから読み解く「死にゆく胎児」と生命倫理』,生活書院,272p. ISBN-10:4865000356 ISBN-13:978-4865000351 2800+
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be. a08. r01
■生存学審査員特別賞講評(一部)
本書は、従来の生命倫理学で扱われてこなかった領域を「死産児」という切り口から切り拓いていく意欲的な試みの成果であり、その「死にゆく胎児」という切り口のユニークさや、フランスの事例の詳細な検討は、十分評価に値するものである。また本書は、生命倫理学と近代社会を問い直すことの意義ならびに可能性の一端を提示していると評価でき、今後の生命倫理学研究の批判的検証につながる学術的意義を担保している。……
※講評の全文は下記リンク先でご覧いただけます。
生存学奨励賞受賞作が決定しました
■内容
(出版社HPより) 子どもとして生まれてくるはずであったのにもかかわらず、母胎の内外で生きているのにもかかわらず、〈死産児〉に包摂されてしまう存在。その生々しく生きる生に迫る。
■目次
はしがき
序 章 死産児の来し方
第一節 〈死産児〉という空白の研究領域
一 死産児とは何か
二 「死にゆく胎児」
三 中絶をめぐる生命倫理学と死産児
第二節 フランスにおける死産児と生命倫理
一 フランスにおける生命倫理
二 胚および胎児の法的地位
三 死産児に関する先行研究
第三節 本書の課題と方法
第一章 「生命のない子ども」の条件およびその証明
第一節 生まれる前に死んだ子の証
第二節 「生命のない子どもの証明書」と「生存可能性」基準
一 「生命のない子どもの証明書」──子の出生隠滅の歴史(民法および刑法)
二 「生存可能性」基準──法および医学への導入
第三節 民法典第七九条の一と「生命のない子どもの証明書」 の作成条件
第四節 二〇〇八年二月六日の破毀院判決
一 「生命のない子ども」の認定の仕方
二 「生命のない子ども」と「出産」の関係
第五節 「中絶の権利」、胚や胎児の地位、「医療廃棄物」をめぐる混乱
第六節 小括
第二章 医学的人工妊娠中絶(IMG)と「死産」の技法
第一節 生きて生まれる中絶胎児
第二節 日本における人工妊娠中絶
第三節 フランスにおける人工妊娠中絶──犯罪化および合法化の歴史
第四節 医学的人工妊娠中絶(IMG)の変遷──治療的理由による中絶とは
第五節 医学的人工妊娠中絶(IMG)における胎児の適応と審議
第六節 「死産」の技法──「胎児安楽死」と「胎児殺し」
第七節 小括
第三章 死産児の死体――行方と処遇
第一節 〈人〉の死体の概念
第二節 二〇〇五年の「管理を忘れ去られた三五一の胎児」事件──その概要と胎児の死体の行方
第三節 胎児の死体はどのような場合に保存できるのか
第四節 胎児の死体と焼却・葬儀(火葬/埋葬)
第五節 胎児の死体と解剖
第六節 問題の本質は何か
第七節 小括
終 章 結論と今後の課題
あとがき
引用文献
事項索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
安田 智博
UP: 20150323 REV: 0425 0507, 20160128, 20180510
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